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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「闇にだかれて」少しダークな悪魔セバシエSS
 突発セバシエ(*^_^*)
 仕事中に思いついた暗いセバシエをお届けします。
 苦手なお嬢様は、読まないでね・・・




       「闇に抱かれて」
 別れは突然やってくる・・・
 それを望んだ本人にも、意外な決断を余儀なくされた・・・
 バシッ・・・
 乾いた音が寝室に響く・・・
 「お前はいつだって・・・もういい!部屋に下がれ!」
 「御意」
 叩いたのは主のシエル。
 叩かれたのは、執事のセバスチャン。
 傍から見て、仲良し主従と思われていた二人は、契約で縛られていただけ・・・
 シエルは今は悪魔だ。
 セバスチャンに魂をやれぬ代わりに、身体を差し出していた。
 しかし、義務的に、空腹を誤魔化す為だけに、身体を重ねていたのだ。
 セバスチャンは悪魔だ。
 シエルが人間であった時も、今も愛など知らぬ彼が自分を愛する事はないだろう。
 シエルはクロードの蜘蛛の巣に捕らえられ、セバスチャンを遠ざけた・・・
 セバスチャンの興味を無くしたどんよりとした目に耐えられないシエルは、セバスチャンを遠ざけたばかりか、この契約による不毛な関係にピリオドを打つつもりなのだ。
 自分は薔薇の悪魔ハンナの特性を受け継いだ。
 本体は地中深く潜り、永遠の眠りにつけばいい・・・
 セバスチャンを遠ざけたのは、この為だった。
 庭に出て、魔力を発動し、自身の身体は地下に、余った自分の欠片は、白薔薇に変化させ、永遠の眠りにつく筈だった。
 「坊ちゃん!!!」
 シエルの気配が消えて始めて気付く。
 「私は貴方を・・・」
 (愛しています)
 言葉にならないその想い・・・
 気配を辿り、辿りつく庭で咲く巨大な白薔薇・・・
 セバスチャンは悪魔の黒い爪を伸ばし、根元を掘り地下へ・・・
 爪は傷付き、もがれ、血が吹き出ても、休む事なく・・・
 その手順を踏まなければ、白薔薇は地中に姿を消し、シエル本体に辿り着く事は出来ないと、本能で知った。
 10本の爪がもげ、血まみれで、シエルの本体に辿り着くセバスチャン。
 見つけたシエルは既に、永遠の眠りについた後・・・
 「坊ちゃん、坊ちゃん!」
 泣きながらセバスチャンはシエルを搔き抱く。
 「ああ・・・私はこの身が憎い!私は悪魔・・・愛など知らない!目を覚まして坊ちゃん!私を一人にしないで・・・」
 冷たい屍になり果てたシエルの頬を濡らす悪魔セバスチャンの涙。
 凍りついた程の冷たい屍に降り注ぐ愛の涙・・・
 セバスチャンに絶望し、眠りについた筈のシエルの心の氷を溶かして・・・
 「馬鹿だな・・・お前は・・・折角自由にしてやったのに・・・」
 自分に縋り泣く哀れな悪魔の声は、シエルの心に届いて・・・
 「私を置いて死なないで・・・私は貴方を・・・あ・・・愛しています」
 「知っていたさ・・・」
 主は言葉の代わりに、キスをくれた。
 「もう二度と離れないで・・・」
 「もっと僕らには、言葉が必要だな・・・」
 愛してるのに素直に言えなかった二人は、これからは解り合えるだろう。
 「まずはお風呂ですね・・・」
 セバスチャンは背中から、美しい漆黒の羽根を生やし、シエルを抱えて、屋敷へと飛んだ。
 二人の愛を育む為に・・・
               H24.8.15   P11:27