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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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悪戯な指先NO.3
シエルはセバスチャンの背中に腕を回し、しっかりと抱き付く。
 そんなシエルが愛おしいセバスチャン。
 悪魔同士になっても、人の時と変わらないシエル。
 只、食事も紅茶も取れなくなっただけ・・・
 シエルは悪魔になったばかりで、本来なら多量の人の魂を喰らわなければならない。
 しかし、セバスチャンは、シエルの可愛らしい指が血に塗れ、穢れるのが嫌だった。
 何処かの誰かの人の魂を契約により、喰らう事も許せない。
 それでも、シエルを生かし続けるには、自分の精気を与えるしかなかった。
 手っ取り早いのは、自分の性器を咥えて貰い、射精する瞬間に精気を込めるから、精液をシエルに飲み干して貰うだけなのだ。
 しかし、シエルは人であった時から、それだけは、苦手な行為だったのだ。
 10歳の時に散々、人に凌辱され、口で奉仕する様に、何度もいろんな男の性器を捻じ込まれてきたから・・・
 嫌悪感しかない行為・・・
 セバスチャンはシエルを抱く時、自分の方がシエルの性器を咥えてやっていた。
 今まで、奉仕させていた側だったのに・・・
 元々、悪魔には、恥じらいも羞恥心も存在しない。
 人の様に繊細な感情が欠落しているからだ。
 只、快楽を人に与え、闇に貶め、黒く穢す存在・・・それが悪魔・・・
 抱いた人の快楽が自分に反映して、快感を感じる存在なのだ。
 「んんっ・・・」何度も舌を絡め、唾液を交換し、飲み切れない唾液が二人の口の端から洩れた。
 悪魔には、人の食べ物の味覚は感じられない。
 悪魔の唾液も精液も、悪魔に取っては糧・・・人の魂の代用品でしかないが、とにかく甘いのだ。
 悪魔になったシエルがセバスチャンの舌を夢中になって求める様に・・・
 チュパッ・・・シエルの唇を無理に離した為、卑猥な音が寝室に響く。
 「坊ちゃん・・・そんなに私は甘いのですか?それ程に貪欲に求めて下さると、手加減出来なくなりますよ、宜しいのですか?」セバスチャンは、律義にシエルに再確認していた。
 「構わないと言った筈だが?もう、サッサとしろ・・・」シエルは耳まで真っ赤に染め、恥ずかしくて俯く。
 「嗚呼・・・お可愛らしい・・・では、お言葉に甘えまして・・・」先ほどまでのセバスチャンは、シエルの反応が面白くて、からかっていただけ・・・
 今のセバスチャンは、本気モードなのだ。
 首筋に吸い付き、赤い薔薇の様なキスマークを散らす。
 「あっ・・・そんなにしつこく・・・」言葉にならない快楽に翻弄されるシエル。
 唇は首筋に、手はシエルの乳首をクリクリと弄ぶ。
 同時に二か所責められては、シエルは堪らない。
 「ああっ・・・もう止め・・・」拒絶の言葉は、快楽に支配された今では、意味を成さない。
 身体は貪欲に快楽を与え続けるセバスチャンを求めてしまう。
 「もっと感じて、私を求めて、欲しがって・・・その瞳に映るのは、私だけでいい・・・シエル」セバスチャンの真摯な願いにも似た本音。
 シエルの魂だけが欲しかったのか、魂だけでなく、心も身体もシエルの全てを自分のモノにしたいと願っていたのか?自分の気持ちが理解出来ないセバスチャン。
 「愛」などと言う感情は、悪魔にある筈もないのだ。
 只一人、セバスチャンに「愛」を説く悪魔は存在したが・・・
 「いつかお前が愛する人と巡りあった時、全てを捨てて、その相手と共に生きたいと想う様になる。年齢も性別も種族でさえ、関係ないと、只、その存在を永遠に求め続け、世界が終ろうとも、二人だけで生きたいと願うだろう。その存在を守る為だけに生き、自分の命を賭けて、相手を生かしたいと想う。それこそが愛」そんな言葉が、蘇る。
 「貴方を愛して良かった。私は変わった。貴方を失いたくないと想い、貴方だけを求める私は、滑稽ですか?」セバスチャンは、何とも言えない悲しそうな、切なそうな顏で、シエルを見つめた。
 「馬鹿!お前にそれ程、求められて、嫌だと言う奴などいないだろう?僕は、素直じゃなかったが、いつだってお前が欲しかった。悪魔になって解っても、意味がなかっただろうがな」シエルは自重気味に言う。
 誰だって「愛」が欲しいのだ。
 「愛」に飢えている。