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九条静音の黒執事妄想劇場
セバスチャンxシエルのBL中心の日記です。九条静音の黒執事個人誌の紹介もあります。その他ネタバレの配慮は致して居りませんので、ご注意18禁有り
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「BLUE JEWELS 18」R-18アニメバージョンセバシエ
  今年最後の更新です。
  今年一年、お世話になりました。
  また、来年も宜しければ、お付き合い下さいませ~


「BLUE JEWELS 18」  

 白と黒の薔薇が咲き乱れて・・・
 キャ~ウフフ・・・
 賑やかな声がする。
 「もう!お父様ったら、またこんな所で居眠りして・・・お母様!お父様ったらねぇ・・・」
 可愛らしい少女の声。
 「困ったお父様だ・・・」
 聞きなれた声・・・
 「坊ちゃん・・・」
 「何言ってるんだ?もう僕は男じゃない!」

 ガバッ・・・
 シエルの声に言葉に、セバスチャンは飛び起きた。
 「んんっ・・・」
 ハッ・・・
 その途端、腕の中のシエルが身じろぐ・・・
 (あれは夢?)
 「どうした?お前らしくもない・・・」
 シエルは、急に覚醒させられて、眠そうに目をこすっていた。
 「いえ・・・少々素晴らしい夢を・・・」
 「夢?珍しいな・・・悪魔でもそんな夢見るんだな?」
 二コリと笑うシエルに、セバスチャンはドキリとした。
 (ああ・・・珍しい貴方の笑顔。貴方は、私を虜にする。私をいつも楽しませて下さる。)
 「悪夢でない夢を見たのは、初めてに近いですね。貴方が私を変えて下さったのですよ。この退屈な悪魔としての生を・・・生きてて良かったと思わせて下さったから・・・」
 クロードが言っていた言葉を思い出す。
 悪魔は自分の美学と、欲望のみに生きる。
 自分以外の悪魔のモノであっても、奪いたい欲望は止められない。
 「だったら僕は生き続けても価値があった訳だ?」
 フフン・・・
 そんな感じのドヤ顔のシエルに、セバスチャンは背筋をゾクゾクさせた。
 人であった時、マダム・レッドの墓で見せたシエルの凛とした姿は変わらない。
 悪魔となっても・・・
 怠惰な悪魔の生・・・
 自分自身、怠惰とは無縁の悪魔だった。
 シエルも変わらない。
 只、魂が喰らえなくなっただけ・・・
 「私は幸せですね。貴方と巡り合えたから・・・貴方はどうでしょうか?」
 「そ・・・そんな事いちいち聞かなくても・・・」
 枕に突っ伏すシエルの耳は真っ赤で・・・
 「貴方は何も言って下さらない・・・ですからそのお口で聞かせて頂きたいのですよ。私は貴方を愛しています。貴方は私の獲物でしたが、今でもそれは変わらない。只、魂だけでなく、その体も心も欲しい・・・」
 「馬鹿・・・言葉にしなくても解るだろう?お前をあ・・・愛してなければ、ここまで来て妻になったりしない・・・愛してる・・・僕も・・・」
 真っ赤なシエルの耳元で囁く甘いセバスチャンの声。
 それだけで、シエルは耳だけでなく、頬まで赤く染めた。
 「ねぇ・・・シエル。私を見て・・・私だけの貴方」
 クルッと向きを変えたシエルは、行き成りセバスチャンに口付ける。
 「お前も未来永劫、僕だけのモノ・・・僕だけの悪魔セバスチャン」
 妖艶に笑うシエルもシエルで・・・
 「イエス・マイロード・・・」
 夜に溶けていく二人・・・


 シュッシュッ・・・
 イザべラはアスタロトの髪をブラッシングしていた。
 宴までの間、彼女の容姿に変化があってはならない。
 艶やかな黒髪で名を馳せた彼女が、変化していては怪しまれる。
 しかし男は何て愚かなんだろう。
 王子にしても、何を血迷ったか、同族の悪魔二人の命と引き換えに、たかが子供の主を妻に迎えたのだから・・・
 しかも、次期王妃にする為に、わざわざ魔界で式を挙げて・・・
 「ねぇ・・・ベールゼブブ様は、優しく愛して下さる?ベール様はああ見えて結構ウブでらっしゃるのよ。魔界に墜ちた時、大勢の悪魔のオモチャにされた私を救って下さった。それからは、私だけ愛して下さる。だから、貴方は私の命令を実行するのよ。必ず!!!」
 「はい・・・イザべラ様・・・」
 精気のないアスタロト。
 ベールの血により、操られているのだから、心はないも同然。
 殆ど会話など成り立たないが、それでもイザべラは良かった。
 一人は寂しい・・・
 ベールは只一人、自分だけを今は愛してくれているが、その後は解らない。
 悪魔など気紛れな存在だから・・・
 人間であつた時も今もそんなに変わらない。
 幸せとは縁遠いのが自分だと理解しているイザべラだったから・・・
 それでも長い生の悪魔になってしまった以上、生きていかねばならぬ。
 自分の運命を弄んだ神に一矢報いるまで・・・
 

 コンコン・・・
 「んっ・・・何だサタナキア?入れ・・・」
 いつの間にか眠ってしまっていたセバスチャンは、シエルを抱いたまま声を掛けた。
 「失礼致します」
 サタナキアは一礼して、部屋に滑り込んだ。
 「サタン様からのご連絡です。明後日に宴を開催すると・・・4大魔王の紹介の宴のみの予定ですが・・・」
 王子の腕の中で眠る王子妃は、あどけなかった。
 見かけの年相応な寝顔・・・
 「そんなに見ないで下さい。シエルが減ります不快な気分です・・・」
 何事にも動じず、気に掛けない性格の筈の王子に驚く。
 「見たくらいでは王子妃様が減る事はありません。お珍しい・・・貴方がそんな事おっしゃるなんて・・・余程、その方は大事でいらっしゃる。まさに次期王妃として相応しい」
 「珍しいのは、お前です・・・誰かを褒めるなどあり得ない」
 セバスチャンは、嫌そうな顔をしていた。
 そんな二人の会話など、耳に届かないのか、シエルはスヤスヤと眠り続ける。
 「可愛いでしょう?この方は人であった時は、いつも虚勢を張っていらっしゃった。今は私を虜にしながらも、以前と変わらず威厳があり、私が仕えるに相応しいお方です。本当は魔界になど戻りたくはなかったのです」
 眠るシエルの髪に口付けながら、セバスチャンは言う。
 「お察し致します。リリス様から窺ってます。シエル様は利用された様なものでしょう?ですが、それに気付いていても、動じられぬ・・・素晴らしいお方ですね」
 「だったら、お前達で何とかして欲しかったですね。シエルをもうこれ以上巻き込みたくなかったです・・・」
 クロードとハンナにしてやられたセバスチャンだったから・・・
 「ですのに貴方は受けて下さった。それがどんな結果を産もうとも・・・」
 「ええ・・・その為に、私はシエルを疲れる程、抱いているのですから・・・」
 悪魔の目的・・・
 策略は動き出し、王子夫妻を巻き込んで・・・